東京都千代田区永田町2-11-1山王パークタワー25F tel 03-3580-5001 理事長 渡邉基樹 院長 鈴木努
「 @親切にA正確にB素早く 」を理念としている心と体のクリニックです - - - 本院は千葉県匝瑳市にあります。
下記のウイルス感染症について抵抗力があるかどうかを血液検査で判断します。抗体価が低い場合は予防接種が必要となります。
麻疹 Measles
EIA(酵素抗体法)で16倍以上で抗体陽性。
風疹 Rubella
EIA(酵素抗体法)で8倍以上で抗体陽性。
おたふく風邪 Mumpus
EIA(酵素抗体法)で4倍以上で抗体陽性。
水痘 Zoster
EIA(酵素抗体法)で4倍以上で抗体陽性。
抗体検査 (EIA法 2021-4改訂)
1種類 3,850円+判断料4,400円=8,250円
2種類 3,850×2+4,400=12,100円
3種類 3,850×3+4,400=15,950円
4種類 3,850×4+4,400=19,800円
・いずれも事前予約制です。お電話(03−3580−5001)でご予約ください。
・お電話でのワクチン選択のご相談はご遠慮ください。
・予防接種に関するご相談のみで接種しない場合は、2880円の相談料がかかります。接種した場合は相談料はかかりません。
・複数ワクチン同時接種は医師が必要と判断した際は行うことができます。
・予防接種は健康保険の適応外ですので下記の金額をご用意ください。
・当院では市町村の発行する地方自治体のクーポンでの接種は取り扱っておりません。
【予防接種】 赤字は生ワクチン |
一回接種の費用(税込) |
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破傷風 予診票
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4,400 円 |
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麻しん (はしか) 予診票 |
8,800 円 |
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風しん (3日はしか) 予診票 |
8,800 円 |
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麻しん・風しん(MR)混合 予診票 |
13,200 円 |
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おたふくかぜ 予診票 |
8,800 円 |
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水痘(みずぼうそう) 予診票 |
8,800 円 |
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帯状疱疹 (当院では水痘ワクチンで代用) 予診票 |
8,800 円 |
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A肝肝炎 (エイムゲン) 予診票 |
8,800 円 |
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B型肝炎 (ヘプタバックスII) 予診票 |
8,800 円 |
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日本脳炎(ジェービックV )2009年6月より 予診票 |
8,800 円 |
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肺炎球菌 (プレべナー、13価:2ヶ月以上) 予診票 |
13,200 円 |
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肺炎球菌 (ニューモバックス、23価:2歳以上) 予診票 |
9,900 円 |
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ヒトパピローマ(サーバリックス 2価、0,1,6ヶ月:10歳以上) 予診票 |
19,800 円 |
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ヒトパピローマ(ガーダシル 4価、0,2,6ヶ月:9歳以上) 予診票 |
22,000 円 |
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狂犬病ワクチン (ラビピュール、0, 7, 28日) 予診票 |
17,600 円 |
黄熱病ワクチン |
検疫所でのみ施行 |
(2021年4月1日改定) |
0日 | 5日後 | 1週間後 | 2週間後 | 3週間後 | 4週間後 | 5週間後 | 6週間後 | 7週間後 | 8週間後 | 6ヶ月後 | 12ヶ月後 | 効果持続期間 | |
A型肝炎 | 1回目 | ← 2回目 → | 追加 | 2回で1年、3回で5年有効 | |||||||||
B型肝炎 | 1回目 | ← 2回目 → | 追加 | 2回で1年、3回で5年有効 | |||||||||
日本脳炎 | 1回目 | ← 2回目 → | 追加 | 4-5年有効 | |||||||||
破傷風 | 1回目 | ← 2回目 → | 追加 | 約10年間有効 | |||||||||
麻しん | 1回目 | 同上 | |||||||||||
風しん | 1回目 | 同上 | |||||||||||
おたふく | 1回目 | 同上 | |||||||||||
水痘 | 1回目 | 同上 | |||||||||||
狂犬病 | 1回目 | 2 | ←3回目→ | 2回で1年、3回で2年有効 | |||||||||
黄熱 | 1回目 | 10年間有効 | |||||||||||
肺炎球菌 | 1回目 | 5年間有効 | |||||||||||
サーバリックス | 1回目 | 2 | 3 | 追加不要 | |||||||||
ガーダシル | 1回目 | 2 | 3 | 追加不要 |
ワクチンのキャッチアップとは
定められたワクチンスケジュールを完了していない人が、後からワクチンを受けて必要な免疫を得ること。キャッチアップは全ての年齢が対象になります。
キャッチアップスケジュール
我が国で定めたキャッチアップスケジュールはヒブ、小児肺炎球菌のみ。基本的には、前回接種からの間隔がどれだけ空いていても、定期スケジュールの続きを接種すれば良いとのことです。参考 「こどもとおとなおワクチンサイト(日本プライマリ・ケア連合会)」サイト
1) 麻疹・風疹 4週以上空けて2回接種
麻疹は、1期(1歳)、2期(5−6歳)であるが、2期を済ませてない人は成人後のキャッチアップが必要。生年月日昭和47(1972)年9月30日以前の人では2回追加、平成12(2000)年4月2日以前の人では1回追加が必要です。
風疹は、昭和37(1962)年4月1日以前の人は2回追加、昭和37(1962)年4月2日から昭和54(1979)年4月1日の人は女性のみ集団接種したため、男性は2回の追加が必要。平成12(2000)年4月2日以降の人は、定期接種で2回受けており追加は不要です。
2) 水痘 4週以上空けて2回接種
平成29年に1−2歳の幼児を対象に定期接種化されましたので、ほとんどの成人は予防接種を受けておらず、早い時期に2回の接種を受ける必要がある。
3) 流行性耳下腺炎(ムンプス) 4週以上空けて2回接種
令和2(2020)年6月現在定期接種化されていません。ほぼ全員(何歳であっても)が受ける必要のあるワクチンです。
4) 百日咳 4週以上空けて2回接種
乳児へのワクチン接種が生後3ヶ月からであり、小児や大人が感染し乳児に伝染ると、乳児の命に関わることがあります。周囲の小児や成人が百花粉症日ぜきにかからないようにして乳児を守ることを英語でcocooning(繭)という。米国では妊娠後期(27から36週)の妊婦全員に百日咳含有ワクチンを接種します。
我が国では平成30(2018)年1月から百日咳が全例届け出疾患となり、6ヶ月未満の乳児は530例報告されており、うち70%がワクチン未接種の子であった。
5)ジフテリア
1999年に1例報告され、令和2(2020)年現在まで発生はありませんが、東南アジアでは多数の報告がありますので、キャッチアップは大切です。
6)破傷風
破傷風は土壌に生息する破傷風菌の毒素により生ずる神経毒疾患で、世界中のどこでも感染リスクがあります。傷に土が付着していなくても、アスファルト、動物咬傷、ほとんどの外傷で感染リスクがあります。破傷風含有ワクチンが定期接種化されたのは昭和43年であり、50代以上の全ての人にキャッチアップの必要があります。外傷後の接種は保険適応となります。
基礎免疫は生後3ヶ月からの定期接種で第1期3回+追加の計4回を指しますが、破傷風トキソイドに対する免疫記憶は10年で減衰することが知られています。、10年ごと1回の接種が多くの国で推奨されていますが、日本では11−12歳で行われる追加接種以降は予定されていません。
4)5)6)に対する3種混合ワクチン(トリビックス) 3回(1ヶ月毎)+6ヶ月後
7)日本脳炎 1−4週空けて2回、1年後に3回目
日本脳炎はコガタアカイエカが豚を介して人に感染させます(ヒト−ヒト感染はなし)。平成7年より前に生まれた世代は任意接種のため、不足分の接種が必要です。
日本の研究者が世界で初めて報告したことから「日本脳炎」と名付けられましたが、中国から東南アジアに蔓延しています。東南アジアへの渡航時には必要な予防接種です。
8)B型肝炎 4週空けて2回、半年後に3回目
B型肝炎のキャリアは国内に10万人いると言われており、性行為により感染します。また、海外では、急病で医療機関を受診した際に、不衛生な医療器具から感染する危険性があります。全ての非感染者はキャッチアップ接種する必要があります。
9)BCG(乳児) 1回のみ
牛型結核菌による生ワクチンで、我が国では乳児期(6ヶ月未満)が定期接種の対象であり、それ以降の年齢に対するキャッチアップ接種の有効性は認められていません。
10)ロタウイルス(乳児) (1価)4週空けて2回(24週まで)、(5価)4週空けて3回(32週まで)
最終接種時期を超えたらキャッチアップ接種しません。
11)ヒブ 初回7ヶ月未満;4回、7−11ヶ月;3回、1−4歳;1回
インフルエンザ桿菌B型(Hemophilus infulenzae type B; HIB)は、乳幼児の鼻咽頭の常在菌です。何かのきっかけで血中に移行すると、髄膜炎や急性喉頭蓋炎をきたし、ほとんどが5歳以下で発症します。「遅く打ったほうが回数が少なくて楽」と勘違いする親がいますが、感染のリスクは月齢が小さいほど高いため、生後2ヶ月から行うことが必要です。
12)小児肺炎球菌 初回7ヶ月未満;計4回(4週−4週−60日)、初回7−11ヶ月;3回(4週−60日)、初回1歳;2回(60日空ける)、初回2−4歳;1回
肺炎球菌は90以上の血清型があり、乳幼児の鼻咽頭の常在菌です。これが血液中に移行したものを侵襲性肺炎球菌感染症(invasive pneumoncoccal disease: IPD)
いいます。IPDを起こす血清型は20以上ありますが、この内の13種類を選んでできたのが、13価の小児肺炎球菌ワクチン(PCV:pneumococcal conjugate vaccine ジフテリア毒素のアジュバントを使用)です。平成23(2011)年から7価ワクチンが公費負担となり、平成25(2013)年には13価が導入された。6歳未満であれば1回のキャッチアップ摂取が可能。
13)ヒトパピローマウイルス(HPV) 2価;3回(1ヶ月−2.5ヶ月)、4価;3回(1ヶ月−3ヶ月)
HPVワクチンは平成25(2013)年に「積極的勧奨の差し控え」が行われ、対象者の自宅に個別に案内されなくなりましたが、現在も定期接種の対象で公費で接種できます。
接種対象は小学6年から高校1年の女子です。対象年齢を超えていてもキャッチアップ接種をする意義はありますが、性行為の経験数とともにHPVの自然感染が起こるため、その意義は低下します。
14)髄膜炎菌 1回のみ
髄膜炎も上気道の常在菌ですが、血液中に移行すると髄膜炎など侵襲性髄膜炎菌感染症(invasive meningococcal disease: IMD)を起こします。Waterhouse-Friderichen 症候群といって、両側副腎の出血、播種性血管内凝固症候群(DIC)を合併し、全身皮膚に市販が多発する、致死率の高い病気もあります。
我が国では年間3−40例の稀な疾患であり、国内で生活する分には接種する必要はありませんが、海外に留学する際は接種を求められることが多いです。日本人の保菌割合は0.4-0.8%ですが、欧米、オーストラリアでは10%ですので注意が必要です。
15)帯状疱疹 水痘ワクチン(生ワクチン) 1回
帯状疱疹は、幼少期に罹患した水痘ワクチンが、脊髄神経節内に感染し、疲労や感冒など免疫力が低下した際に帯状疱疹として神経に沿って出現します。米国では50歳で定期接種されていますが、日本では任意接種ですのでほとんど受ける方はいません。
今までは水痘用の生ワクチンが使用されていましたが、2020年1月より不活化ワクチンの「シングリックス」が発売されましたが、現在のところ当院では扱っておりません。
シングリックスは値段が高く(1回22,000円、2回接種)局所の腫れが強いので、免疫力低下がないと考えられる方は、これまで通り水痘ワクチン(1回8,800円)を選択されるのが良いと思います。
16)成人肺炎球菌ワクチン ニューモバックス(5年後の再接種は不要)
ニューモバックスは小児用に開発されたワクチンですが、小児にはあまり効果がなく、成人にIPD減少効果があることがわかりました。成人向けはアジュバント付加がなく、細菌の殻(莢膜多糖体)を抗原としており、肺炎球菌多糖体ワクチン(PPSV: pneumococcal polysaccharide vaccine)と呼ばれています。
米国疾病管理予防センター(CDC)によれば、
@65歳未満で喘息、高血圧、肥満、糖尿病、免疫抑制状態にある人は、プレベナーを最初に受け、8週後にニューモバックスを受けること
A65歳未満でで接種歴がある人は、5年以上空けて65歳以上でもう一度打つこと
B65歳以上では1度摂取すれば良い
と記されています。
平成21(2009)年より5年以上経過していれば再接種が禁忌でなくなりましたが、再接種による効果は証明されておらず、発熱、腫脹などの副反応を認めるため単独接種で良いとされています。
機能性身体症状とは
痛みなどの何らかの症状があるにもかかわらず、血液検査や画像検査などを行っても原因が特定できない状態とされています。
HPVワクチンの「ガーダシル」「サーバリックス」は、2013年4月1日以降、予防接種法に基づく定期接種となりましたが、ワクチン接種後に副反応として因果関係を否定できない持続的な疼痛などの「機能性身体症状」が報告されたことから、定期接種としての公費助成は継続するものの、以後「積極的な接種勧奨を差し控える」こととなりました。
世界保健機関(WHO)は2019年にワクチン接種後の副反応とは別に「接種ストレス関連反応(immunization stress-related responses : ISRR)という概念を提唱しました。ワクチン接種への不安や注射への恐怖や痛みにより、過呼吸、めまい、痛み、不随意運動、しびれなどをきたします。
ISRRには「急性反応」と「遅発性反応」があります。特に遅発性反応には脱力、麻痺、異常な動きや四肢の姿勢、言語障害、心因性の非てんかん発作(PNES)などの「解離性神経症状反応(dissociative neurological symptom reactions : DNSR)」は、年齢や性別など「生物学的要因」針への恐怖心やワクチンに対する不安「心理学的要因」友達はメディアからのネガティブな情報など「社会的要因」が絡み合って成り立つと言われています。ワクチン接種に際しては、接種時の不安を軽減させるような環境調整やコミュニケーションが重要と考えられます。
2020-09-01 revised
2022-01-19 revised
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