東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー25階 tel 03-3580-5001 理事長 渡邉基樹 院長 鈴木努
「 @親切にA正確にB素早く 」を理念としている心と体のクリニックです - - - 本院は千葉県匝瑳市にあります。
空気中の誇りに含まれる様々な物質を繰り返し吸入することにより、肺胞(肺内でガス交換をするブドウのふさのような袋)がアレルギー反応を起こし炎症をきたす結果、咳を中心とする初症状が出現し、時に長びく病気です。
1. 急性過敏性肺炎 acute hypersensitibity pneumonitis
アレルギー原因物質を吸入して数時間で発症するもの。症状は微熱、寒気、だるさ、咳、皮膚のかゆみ、むくみ、頭痛などです。症状は数日ほどで治まります。
2. 亜急性過敏性肺炎 subacute hypersensitibity pneumonitis
痰を伴う咳、呼吸困難、疲労、食欲低下などの急性期の症状が数週間から数ヶ月続くもの。風邪が長引いていると思っている方が多いです。この時点で原因物質を排除し、適切な治療を行えば症状は消失します。
3. 慢性過敏性肺炎 chronic hypersensitibity pneumonitis
慢性期の症状は急性期に見られるような発熱、頭痛、むくみなどと症状はなく、肺におけるガス交換の不良に伴う呼吸不全の症状(チアノーゼ、、ばち指)などが出現します。ここまで来ると、胸部レントゲンで異常な影がみられるようになり、病態は不可逆的となります。。
疾患名 | アレルゲン | 暴露源 |
---|---|---|
農夫肺 Farmer's lung | アクチノマイセス(カビ) | 枯れ草のカビ |
バスタブ肺 Hot tub lung | マイコバクテリウム(avium) | 汚染された水、壁のカビ |
愛鳥家肺 Bird fancier's lung | タンパク質 | 鳥の糞や羽 |
加湿器肺 Air-conditioner lung | カンジダ、アクチノマイセス | 回路の汚染された水 |
日本夏型過敏性肺臓炎 | トリコスポロン(カビ) | ハウスダスト |
日本の湿った夏に室内でカビに暴露することによって起こる症状で、@特定環境(自宅のみ、職場のみ)において症状が起こる、A梅雨の時期に発症し秋には自然軽快する、B血液検査でトリコスポロン抗体が陽性などの特徴がある。1973年に初めて報告された。
夏、湿気が多い、クーラー、風呂場のカビ、羽毛布団、鳥飼育、乾いた咳、長引くかぜ、両下肺野の捻髪音、低酸素血症、拡散障害、すりガラス様陰性、粒状陰影、血清高トリコスポロンアサヒ抗体強陽性
1. 臨床症状
1)咳、2)呼吸困難、3)発熱、4)捻髪音
2. 検査所見
1)胸部X線ですりガラス状陰影または粒状陰影
2)拘束性換気機能障害
3)血沈亢進
4)低酸素血症
※抗トリコスポロン・アサヒ抗体測定が2013年6月より保険収載された(900点)
3. 発症環境
1)夏型過敏性肺炎は夏期(5−9月)に高温多湿の環境で起こる
、2)鳥関連過敏性肺炎は鳥の飼育や羽毛と関連して起こる
3)農夫肺はかびた枯れ草の取り扱いと関連して起こる
4)空調病、加湿器肺はこれらの機器の仕様と関連して起こる。
1) 原因物質の暴露を避ける
2) ステロイド吸入、症状が強い時は副腎皮質ステロイド薬の内服
1) 好酸球性肺炎
2) 薬剤性間質性肺炎
3) 膠原病に伴う間質性肺炎
4) 特発性間質性肺炎
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