東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー25階 tel 03-3580-5001 理事長 渡邉基樹 院長 鈴木努
「 @親切にA正確にB素早く 」を理念としている心と体のクリニックです - - - 本院は千葉県匝瑳市にあります。
抗ヒスタミン薬(第1世代) 眠気が強く出て口が乾くが、強力で薬価が安い。市販薬はほとんどこのタイプ
・アゼラスチン 1mg 1日2回、月110円 →取扱中止
抗ヒスタミン薬(第2世代) 眠気が出にくい。よく効くが、薬価が高い(カッコ内は3割負担の自己負担額)。
・アレグラ 60mg(全く眠くならない)1日2回、月1,350円→(2015.2.7より)フェキソフェナジン 月745円→(2018.4 390円)
・アレジオン 20mg(ほとんど眠くならない。喘息の適応あり)1日1回、月1,500円→ エピナスチン月700円→(2018.4 月315円)
・クラリチン 10mg レディタブ(口腔内崩壊錠、口の中で溶ける。全く眠くならない)1日1回、月900円→2016-10-26ロラタジンOD10mg1日1回(月402円)→2018-1デザレックス(ロラタジンの活性代謝物5mg1日1回(月630円)→(2018.4より月300円)
・タリオン 10mg (早く効く。女性では眠くなる場合あり。車の運転注意)1日2回、月900円→(2018.6月よりベポタスチン 10mg 1日2回 月360円)
・ザイザル 5mg) (ジルテックの後継品。ほとんど眠くならない)1日1回、月990円→(2020.6月よりレボセチリジン 5mg 1日1回 月465円
・アレロック 5mg (眠気あり、、車の運転等危険を伴う機械の操作禁止)1日2回、月1,080円→(2015.3.30よりオロパタジン 月540円)→(2018.4より月315円)
・デザレックス 5mg (デスロラタジン:クラリチンの光学異性体。眠気なし。当院不採用。1日1回、月585円)
・ビラノア 20mg (食前に服用する。眠気なし。1日1回、月675円。当院不採用)
・ルパフィン 10mg (血小板活性化因子(PAF)阻害作用あり。眠気あり、車の運転等危険を伴う機械の操作禁止)1日1回、月600円。当院不採用)
副腎皮質ホルモン 副腎皮質ステロイドを怖がる人が多いが、短期間に服用するのであれば副作用の心配なく効果的。薬価も安く、眠くならない。
・プレドニン 5mgを2錠 (症状が強い時に3日間連続朝のみ服用すると1週間効果が続きます。眠気なし。)1日1回2錠で3日分のみ処方します。1回11円
・セレスタミン (ステロイドと第1世代抗ヒスタミンの合剤、眠くなる)1日1−4回1錠、1回11円
※副腎皮質ステロイドの注射(ケナコルトAなど)は作用が長期(2〜4週間)に持続するため、様々な副作用を認める可能性があり当院では行っていません。
※ゾレア(オマリズマブ)抗IgE抗体 2019年12月より花粉症に認可。月に1度(IgE>700では2週間毎になる)。高額(標準投与量は3割負担で27,000円)であり当院では採用しておりません。
点鼻薬
・ナゾネックス (ステロイドモメタゾンを含有。全身合併症は少ない。)1日1回1噴霧、月570円(当院不採用)
・アラミスト (ステロイドフルチカゾンを含有、抗炎症作用が強い。霧が細かく刺激が少ない)1日1回各鼻腔に2回ずつ噴霧、1本56回分で600円(1ヶ月1200円)→2021年3月より1本120回分1158円(お得)
・点眼薬
・パタノール点眼0.1% (抗ヒスタミン薬。アレロックと同じ成分。抗ヒスタミンを内服している場合は不要。)1日4回点眼、1本290円
・フルメトロン点眼0.02% (ステロイドフルオロメトロンを含有、抗炎症作用が強い。目が充血して痒い時に2−3日連続で使用)1日1回1噴霧、1本70円
鼻アレルギー治療のコツ
・喉の痛みや咳が長引くときは花粉症を疑う。
・ステロイド点鼻薬をベースに使用すると内服薬は必要ないことがある(2013年鼻アレルギー治療ガイドライン)。
・症状が強い時は短期間ステロイドを内服する。ステロイドは目を覚ますので、抗ヒスタミン薬と併用可能。
花粉症の時期に咳が長引くときは吸入薬を使いましょう。
・アレルギー性気管支炎を疑う。
・副腎皮質ステロイド吸入薬(喘息治療薬)を短期間(10日間)使用する(アズマネックス100μg 1本 自己負担約900円)。
・小児期に喘息があった方は咳が治まった後も診察を受けましょう。成人の喘息に移行することがあります。
微熱
熱がないのに熱っぽい症状が続く。
アレルギー性咽頭炎
喉が繰り返し痛くなる。
アレルギー性皮膚炎、眼瞼炎
目の周りや頬、口の周りがかぶれて痒くなる。まぶたが腫れていまい痒い。
アレルギー性結膜炎
朝まぶたが張り付いてしまう。白目が充血するなど。
アレルギー性気管支炎
乾いた咳が1週間以上続いている。
上記のような症状があるときも花粉症の治療が有効です。
検査内容 スギ(1月中旬-4月)、ヒノキ(4-5月)、ブタクサ(9-11月)、イネ(7-11月)、ハウスダスト(1年中)
非特異的IgE すべてのアレルゲンに対する反応の総和。170以上でアトピー体質。
平成26年10月よりアレルゲンの減感作療法薬(舌下液)が保険収載されました。花粉症でお悩みの方は大変興味があることとと思いますが、当院では以下の理由で行っておりません。
1)治療期間が3−5年と長い。
2)有効率が高いとはいえない(完治は3割)。
3)1週間毎の通院が必要(安定期でも2週間に1度要通院)
SLITの適応
1.特異的IgEが 病態に関与している症例
2.12歳以上の症例
3.軽症から重症まで治療対象
SLITの禁忌
1.β阻害薬を服用中の症例
2.%FEV1.0が70%以下の症例、または不安定な気管支喘息患者
3.全身ステロイドの連用や抗癌剤を使用している患者
4.重症の口腔アレルギー症候群
5.治療開始時に妊娠している症例
6.急性感染症に罹患している症例
7.転居の予定がある症例(継続的な通院が困難な症例)
Q. 血液検査で原因がわかりますか?
A. アレルギーの原因(アレルゲン)の種類がわかります。基本セットでは「スギ、ひのき、ハウスダスト、イネ、ブタクサ」についての強さが6段階で示されます。アレルゲンがわかればどの服薬期間のめやすになります。
Q. 風邪か花粉症かの区別はどうするのですか?
A. ウイルスによる風邪は3−4日(長くても1週間)で治りますが、花粉症は長引きます。粘膜のあらゆる部分が症状を来す可能性があるので、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、喉のいがいが、咳、肌のかゆみなどの多彩な症状をおこします。症状の初期には一般の風邪薬(抗ヒスタミン薬が含まれている)を処方しますが、花粉症の場合は薬をやめるとぶり返します。
Q. 薬の種類が多いのですがおすすめはありますか?
A. ステロイドの点鼻スプレーはアレルギー性鼻炎の第一選択薬です。寝る前の噴霧で3−4日すると鼻の通りが良くなります。市販の点鼻スプレーは血管収縮薬が含まれており、鼻づまりに対して効き目は早いですが、すぐに症状が再燃します。長期的使用は推奨されていません。
Q. 妊娠中ですが花粉症の症状がつらくて困っています。薬は服用しないほうがいいでしょうか?
A. 一般に妊娠すると体内の水分量が増えるので粘膜の腫れが強くなり、花粉症の症状も目立つようになると言われています。妊娠中の花粉症治療は基本的には外用薬(ステロイド点鼻)を中心に行いますが、効果が不十分のときは安全性の高い内服薬(デザレックス)を一日一回服用します。
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