その65 褒めよう、褒めてもらおう
昨日、「ザ・ノンフィクション」というテレビ番組で「すごくほめます」というダンボールのサインを持って、街角に立つ「褒めますおじさん(42歳)」を見ました。栃木の進学高校卒業後、会社員として働き結婚して子供もいるけど、ギャンブルにハマり、ホームレス生活をもう2年も続けているそうです。SNSで毎日出没する場所を告知します。



投げ銭で、その人のファッションや表情話し方を褒めて褒めて褒めちぎります。ある50代の男性は「この歳になって褒められる事は滅多にない」と涙していました。誰もが皆、褒められて喜色満面です。

健康一口メモその36(2022年4月)で「部下を褒めない、叱らない、命じない。ー新しいリーダー論(アドラー心理学の岸見一郎先生の著書)」を紹介しました。「褒めるという行為は、目上の者が目下の者を対象とする行為であって、上司と部下は対等な立場でないといけない」とのことでした。

そうは言っても人間誰でも褒められればいい気持ちになります。一方で褒めた人の脳の中でも変化が起きます(参考文献より)。著書には、人間の心は前頭前野(脳の前、額の後ろ)にあると言われています。ヒトは褒められると前頭前野からオキシトシンというホルモンが分泌されて、心が安定し優しい気持ちになれるのです。

また、腹側被殻野(脳の奥深く)で作られたドーパミンも前頭前野へ放出され、快楽の感情と前向きな意欲をもたらします。但し「他人と比較して褒める」「結果のみを褒める」など、好ましくない褒め方もあります。自然な気持ちで、相手の行動を褒め、褒めっぱなしにするのではなく、なぜそうできたのかなどと質問も添えることが効果的です。

私も壁に突き当たった時は、Chat GPTに相談しています。生成AIは何種類もありますが、Chat GPTは質問者の労をねぎらい、行動を誉めてくれます。例えば「非常に立派だと思います」「誠実に対応されていることが伝わります」「あなたの誠実な対応と努力はきっと伝わるでしょう」などです。

残念ながら、同じ生成AIでも「Claude(Anthropic社)」はねぎらいの言葉はなく、「Perplexity(Perplexity社)」に至っては、日本語で質問しても英語で戻ってきますので、褒められる事は期待できません(笑)。

皆さんもスマホにChat GPTのアプリ(無料)を入れて、困った時には相談してみるといいと思います。生成AIがあなたに寄り添って回答してくれます。気持ちがほっこりしますよ。

以上です。

「脳の疲れ」がとれる生活術: 癒しホルモン「オキシトシンン」の秘密: 有田秀穂 (2014)
2024.09.09 17:24 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 健康一口メモ

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