その63 暑熱順化と梅干しで夏を乗りこえよう
年々暑さが厳しくなっています。メキシコでは気温が50度を超え、野生の猿が100頭以上死んだというニュースがありました。昨日も静岡県の気温は40度になったとのことです。梅雨の合間の猛暑日は体が暑さに慣れていないため、熱中症になりやすいことが知られています。



図は環境省が発表する熱中症警戒アラートです。暑さ指数(WBGT)*が31度以上は「危険」とされ、屋内でじっとしていても熱中症になる可能性があります。

発熱と熱中症の違いはなんでしょうか。体温調節は、脳の視床下部で行われます。通常は36.5度から37.度に設定されています。ウイルスや細菌感染が起きると、視床下部は免疫反応を高めるため、設定温度37.5度以上に変更します。これが発熱です。それに対して熱中症では、視床下部が設定温度を変更していないにも関わらず、正常な体温が維持できなくなった状態です。体温調節できなくなる理由は、汗のかきすぎで脱水状態になり、発汗による気化熱や血液循環による皮膚からの放射熱が減少するからです。

まさに冷却水がなくなった車のエンジンと同じです。

熱中症予防のためには、夏本番となる前に暑さに馴れること(暑熱馴化または順化 HeatAcclimation )が大切になってきます。暑さに馴れるためには、定期的に汗をかく運動や筋トレをすることと、水分ミネラルを十分に摂取することが大切です。馴化すると、同じ運動でも発汗量、循環血液量が増加するため、体温を調節しやすくなります。




環境省熱中症予防サイトhttps://www.wbgt.env.go.jp

ミネラルは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどで、神経や筋肉が正常に活動するために必要です。大量の発汗でカリウムやカルシウムが欠乏すると、筋硬直(こむら返り)が起きます。ナトリウムが低下すると、意識が朦朧としてきます。

WBGT=Wet Bulb Global Temperature 温・湿度・風速・輻射熱を総合的に考慮した数値(単位は、度=℃)

つまり、汗を大量に書いて、顔が真っ赤になり、足がつっている状態は、熱中症のI度に分類され、運動の中止、水分補給、体の冷却が必要になります。ミネラル補給に一番のお勧めは、梅干しです。汗を掻く運動をするときは1日2個、それ以外では1日1個食べると体調が整います。室内ではクーラーを効かせすぎると血行不良などの原因になりますので、クーラーの設定を26度ぐらいにして、扇風機を併用しましょう。



私は上の梅干しを愛用しています。1kgで3,980円です。

以上です。
2024.07.07 12:05 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 健康一口メモ

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