その40 頭痛の原因と対処法
毎日うだるようなあつさで疲れが抜けませんね。この時期に頭痛持ちの方は症状が悪化することが多いです。今日のテーマは頭痛の原因と対処法です。

1. 週末の頭痛
月曜日から金曜日まで10時間労働で、体調は万全なのに、土曜日に横になって起きると、頭がガンガンしている。なぜでしょう?

それは、1週間の緊張がほぐれると、ストレスホルモンの濃度が下がり、神経伝達物質(脳の化学伝達物質)が急激に放出されるからです。これが血管を収縮させ、拡張させるインパルスを送るので、頭痛が起こるのです。

対処法 週末に寝だめをしないようにしましょう。一度に8時間以上寝ると、頭痛を引き起こす可能性があります。週末にすべてを詰め込むのではなく、平日にヨガのクラスなどリラックスできる時間を取り入れましょう。

2. 怒りを溜め込む
怒ると首の後ろや頭皮の筋肉が緊張して、頭のまわりが帯状に締め付けられるような感覚になります。これは、緊張型頭痛のサインです。

対処法 怒りを感じ始めたら、深くゆっくりと呼吸します。鼻から息を吸い、口から吐き出すと、頭と首の筋肉がリラックスします。

3. 姿勢の悪さ
姿勢が悪いと、背中の上部、首、肩が緊張し、頭痛の原因になります。一般的には、頭蓋骨の付け根がズキズキと痛み、時には顔、特に額に閃くこともあります。

治し方 長時間、同じ姿勢で座ったり立ったりしないようにしましょう。背筋を伸ばして座り、腰を支えてください。受話器を頭と肩の間に挟むと、筋肉が緊張して頭痛を引き起こすことがあるので、長時間電話をする場合は、専用のヘッドセットの使用を検討してください。

4. 香水
家事で頭痛がすると思っているなら、それは正しいかもしれません。香水や芳香剤などの家庭用洗剤には、頭痛を引き起こす可能性のある化学物質が含まれています。

どうすればいいのか。特定の匂いで頭痛が起こる人は、香水や香りの強い石鹸、シャンプー、コンディショナーを避けましょう。芳香剤や家庭用洗剤は無香料のものを使い、家ではできるだけドアや窓を開けておく。同僚の香水が気になる場合は、職場のデスクに扇風機を置くとよいでしょう。

5. 天候不順(熱中症含む)
頭痛になりやすい人は、灰色の空、高い湿度、気温の上昇、嵐などが、頭の痛みをもたらす可能性があります。

天候の変化による気圧の変化は、脳内の化学的・電気的な変化を引き起こすと考えられています。これが神経を刺激し、頭痛につながるのです。

どうすれば治るのか 天気を変えるためにできることはあまりありません。しかし、天気予報を見ることで、頭痛が起こりそうな時期を予測し、鎮痛剤を準備しておくことができます。

6. 歯ぎしり
夜中に歯ぎしりをすると(医学的名称はブラキシズム)、顎の筋肉が収縮して鈍い頭痛が起こります。

対処法 歯医者で、睡眠中に歯を保護するマウスガードを装着してもらうことができます。価格は5000円ぐらいです。筋肉を緩める眠り薬も有効です。

7. 明るい光
明るい光やまぶしい光、特にチカチカする光は、片頭痛を誘発する可能性があります。これは、明るい光やチカチカする光が、脳内の特定の化学物質のレベルを上げ、片頭痛中枢を活性化させるからです。

対処法 サングラスは光の強度を下げるのに効果的で、室内でも屋外でも使用できます。また、偏光レンズはまぶしさを軽減するのに役立ちます。

仕事場では、コンピュータのモニターを調整するか、グレアスクリーンを装着してください。特定の照明を消したり、移動させたりできるかもしれません。それができない場合は、オフィスで座る場所を変えてみましょう。蛍光灯はちらつきやすいので、可能であれば白熱灯色に変えるのも有効です。

8. 食べ物が引き金になる
赤ワイン、チーズやチョコレートには、片頭痛を引き起こす可能性のある化学物質(チラミン)が含まれています。チラミンは血管収縮作用がありますが、その作用が切れた後、血管が拡張して頭痛を誘発します。

対処法 片頭痛の引き金となる食品を日記に記録し、その食品が頭痛の原因であることが分かったら、数ヶ月間その食品を食べないようにして、頭痛が少なくなるかどうかを確認します。

9. 重量挙げ
ジムなどでで重いバーベルを上げた後、激しい頭痛が出現することがあります。血圧が急激に上がり、脳内の圧が高まることが原因です。頭痛が数日続くこともあります。脳圧亢進によって

10. アイスクリーム
アイスクリームをかじるとき、おでこに鋭い痛みが走ることはありませんか?アイスクリーム頭痛は、冷たいものが口の中や喉の奥に移動することによって起こります。急激に収縮した血管が広がる時に痛みを感じます。

まとめ

頭痛は、頚部や頭蓋骨周囲の筋肉の炎症(酸素不足)または脳血管収縮や拡張が根本原因となります。筋肉の緊張はカルシウムイオンによって高まりますが、カルシウムと同じ2価の陽イオンであるマグネシウムを摂取することで、頭痛の頻度を激減させる可能性があります。酸化マグネシウムという緩下剤で市販もされています(ビオフェルミン酸化マグネシウム約1000円)。寝る前に一粒飲むだけで十分です。

そのほか高価な頭痛薬が何種類も上梓されていますが、頭痛でお困りの方はまずマグネシウムを是非試してください。

以上です。
2022.08.05 19:48 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 健康一口メモ

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