その16 低気圧に伴う頭痛 (barometric pressure headaches)
今日は頭痛の話です。

頭痛のうち、外傷、血管障害、腫瘍、感染、薬剤(アルコール含む)、高血圧、風邪などの原因がないものを1次性頭痛と分類し、その中には片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがありますが、これらがオーバーラップする病態もあるため、確定診断は困難です。

梅雨や台風の時期になると「低気圧の前に頭痛がひどくなる」「頭痛の翌日は天気が悪くなるのがわかる」などと訴える人が多くなります。

頭痛の原因としては
心理的ストレス(79.7%)
女性のホルモン変化(57.3%)
空腹(57.3%)
天気(53.2%)
不眠(49.8%)
その他光、騒音、匂い、食事、飲酒などが引き金になります。

自律神経の興奮が興奮すると体内の血管が収縮する反面、脳血管が拡張することで、頭蓋内圧が高まり頭痛をきたします。また生理前の女性は体内の血液量が多くなるため(むくみやすい)、脳の圧力がさらに高くなります。

対処法としては、リラクゼーション(交感神経の働きを弱める)、利尿薬(五苓散やフロセミドでむくみを取る)、予防的な鎮痛剤の内服(生理前または低気圧前には頭痛が起こる前にイブなどを1日3回服用しておく)などがあります。

空腹と同じ原理ですが、脱水状態になっても自律神経の興奮でアドレナリンが分泌されるため、頭痛の原因となります。

今年は梅雨明けは8月に入ってからで、これからが夏本番になります。自律神経を緩める訓練をして、体調管理をしましょう。

以上です。
2020.08.08 19:38 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 健康一口メモ

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